社長 直談判 上司
上司は会社の方針に背いているのか? お気に入りになっている人は方針に背いているのか? 自分は方針に沿っているのか? もし「方針に沿っていないのは自分じゃない、あいつらの方だ!」と思うなら、 社長に直談判 しに行きましょう。 「昨日と言ってる事が違うんですけど?」「上司へのゴマすりばかりで、どこ向いて仕事してんの?」「稟議の中継と部下の仕事の邪魔ばかりで、他に何か仕事してるの?」「見ているだけでイライラする!」 と、優秀な部下であればあるほど、無能上司を見て思う事があります。   20~30代前半では、上司が無能だと思う事はよくあり、「本当に使えない奴だなぁ。上司に尻尾振ってるだけじゃん!」とイラ立ったりしていました。 一方で、部長職時代には取締役と部下の板挟みになり、最後は取締役に従ってしまい、「部下から無能って思われてるんだろうな。自分はダメだなぁ。情けない。」と感じる事もありました。 こんな経験を踏まえて、無能な上司について考えてみます。  よく居る無能上司     こうした無能上司の一番の被害者は部下になります。        無能上司であればあるほど、使いやすいと筆者は考えます。 無能ぶりにイライラして口答えをし、対立軸を鮮明にすれば、部下が不利な立場に置かれるのは明白です。 それよりも、無能上司を上手くコン 目の前のアホ面にはグッと耐え、どう使うのか考える事をおすすめします。 先ずは無能上司の性格を分析し、何をすればうまく使えるのか考えましょう。 大半の無能上司は基本的に「( 彼らの  無能な人間の言う事に対して、自分の意見を横に置き、褒め称えるのがいかに難しい事かは分かります。 しかし、無能上司をコン 権威に飢えている無能上司は部下から褒められると得意になりがちです。 得意になったところで、すかさず意見を付け加え、軌道修正を試みます。 無能上司と真っ向勝負を挑めば、彼らは意固地になり間違った意見をゴリ押ししてしまう事が多いのです。 ここは有能な部下が一歩下がり、無能な意見を褒め称え、その上で意見を付け加え、軌道修正を図ってあげるのがおすすめです。 この方法は上司になってからも有効です。 感情や思いだけで突っ走ったり、業務知識を知らない部下を持った際に彼らの意見を尊重してから、軌道修正を行う訓練にもなります。  転職を思い立つ前に、これを考える事をおすすめします。 無能な上司のせいで時間の無駄をしたとしても、将来に「地位」「給与」のメリットがあるのか、例えば、こうしたメリットが見えているのなら、前述の「カラのレジ袋」になって残るのも一つの方法です。 一方で、会社に残っても将来に何のメリットも期待できないなら、新天地に賭けるのも良い選択だと筆者は考えます。 ただし転職をしても、転職先に無能上司が居て、また苦しめられる可能性は当然あります。 会社員と言えど「一人のビジネスマン」なのだから、目の前の無能上司に苛立って感情的に突っ走るのでは無く、「自分の今と未来の損得」を考える事をおすすめします。 最近では、「ブラックや古い体質の会社なんて、すぐ辞めちまえ!」「こうした会社をのさばらせる事が社会の悪!」と、もっともな意見も見かけ、筆者も同意します。しかし、そう簡単に辞める事が出来ないのもよく分かります。筆者もそうでした。 それならば、会社のビジネスの状況、未来を予測し、生き残れる道を探ってみるのも一つの方法です。  この方法は出来ればおすすめしたくありません。 その理由は、「あなたが誰かに恨まれながら、人生を送って欲しくない。」からです。 たとえあなたが正しく、無能上司の逆恨みであったとしても、無能上司が降格や退職をした場合、無能上司はあなたに恨みを抱きます。あなたは「上司に恨まれている」という気持ちを持って残りの人生を過ごさなければなりません。 これは想像以上に重いものです。 筆者は10数年前、同僚達と 当時は正義感に駆られ、同僚達と探偵気取りで調査し、運良く横領の証拠を見つけました。 その後、会社に証拠を提出し、メールでも拡散し、上司を窮地に陥れ、上司は出社できなくなり、その上司が退職した後は同僚達と喜びを爆発させました。しかし、時が経つにつれ「恨まれている」という気持ちが心の中で膨らんでいきました。 喜びを共にした同僚達も同じだったようで、いつしかその話題にはあまり触れなくなりました。 10数年経った今でも「恨まれている感」は消える事はありません。 「いや~、あの時はいろいろありましたね。じゃあと、その上司と出来ればいいのですが、こんな事は絶対あり得ません。 なので、一生「恨まれている感」を持つ覚悟が無いのであれば戦う事はおすすめしません。 それでも戦うのなら 特に他部署の人達は、問題になっても被害をあまり受けないので、面白がって協力してくれます。  経費の私的流用や しかし、前述の仲間が居ないと証拠収集は困難です。 例えば、上司が居ない間に証拠を探すにしても、尾行したりするにしても、単独で行うのは難しいので、やはり仲間は必要になります。  会社には社員全員への一斉メール配信があったりしますが、こういったものを利用するのも一つです。 なぜなら「取り返しのつくレベル」の暴露だと、もみ消され、叱責される事態になります。 まず忘れてはならないのは、「基本的にサラリーマンは上に行くほど保守的である(事なかれ主義)」なのです。 部長や取締役クラスまで昇ったのに、部下の不祥事で足を引っ張られるのは真っ平御免と考えるのは至極当然です。 そうなると、「取り返しのつくレベル」で暴露された無能上司の不祥事は、彼らにしてみれば無用な失点、出来れば隠したいと考えます。 結果、暴露した無能上司の部下達が呼ばれ、「仕事中にお前達は何をやっているんだっ!」「この件は私から彼(無能上司)に言っておくから。」と穏便に解決されてしまいます。 こんな結果になってしまうと、証拠集めの努力も水の泡となり、さらには無能上司にこの事が伝えられ、根に持った無能上司から今まで以上の攻撃を受け、状況は以前より悪化する可能性があります。 そうならない為にも、暴露するのであれば、「躊躇なく!取り返しのつかないレベルで!」をおすすめします。 繰り返しになりますが、この方法を行うと「お互いに遺恨を残す」のは確実です。 出来れば「上司とうまくやる」「自分が退職する」と言った、平和な解決方法をおすすめします。 これは組織に所属する以上、絶対にやってはいけない事です。 直談判をすると、 「無能上司がおかしいのに、なんで自分が無能にならなきゃいけないの?」 これには3つの理由があります。 無能上司を推薦し、任命したのは、無能上司の上役、最終判断は社長です。 直談判し、無能上司を悪く言えば、彼らの推薦、任命も間違いだと言っている事です。 こんな事を言われた彼らは何を思うでしょうか? 直談判を聞きながら、「俺が推薦したあいつを無能だと言うのか?」「遠回しに俺が無能だと言いたいつもりか?」と、心中穏やかではありません。 その後、無能上司と話をし、「○○がお前の文句を言っていたぞ。全く若いなぁ。もうちょっと厳しくしてやったらどうだ?世の中甘くないって事を教えてやれ。」と笑い合っている事でしょう。 いくら無能上司でも、残念ながらあなたのリーダーなのです。 リーダーを上手く使いこなす事も出来ず、不平不満を言う部下をどう思うでしょうか? 直談判を聞きながら、「若いねぇ。感情で突っ走ってんなぁ。」「こいつはチームプレーの出来ない奴だ。」「人を上手く使う事もできないのか。リーダーにはなれないタイプだな。」と冷静に分析されています。 この場合も、無能上司と話をし、「○○がお前の文句を言っていたぞ。全くバカだなぁ。少しは会社組織ってものを教えてやったらどうだ?」と笑い合っている事でしょう。 「直接文句を言えないから、飛び越えて直談判をしているんだ!仕方ない!」 こうした方は、一度直談判をすると 「提案を却下された。」「稟議を差し戻された。」「意見を聞いてくれない。」 事あるごとに上司を飛び越えて直談判をしてしまいます。 これは最初に書いた無能上司の特徴の一つです。 結局、直談判をしている姿は外から見たら無能という事です。 「上司が無能だから直談判をしていたら、自分も無能と見られていた。」と笑えないオチになってしまいます。  時々、子会社の社長や取締役を飛び越えて筆者に直談判してくる子会社社員には非常に困りました。 子会社の社長に話して対処してもらいましたが、直談判をする社員はチームプレーの出来ない社員とされ、評価は下げられ、重要プロジェクトのメンバーからは外される対象になりました。 直談判は、無能上司の上役を侮辱し、チームプレーが出来ない、階層(  こうした無能と呼ばれる上司は就職活動をする際、「とりあえず大きくて、みんなが知っていて、上場していて、なんか守ってくれそうな会社」を目指します。 彼らはプロフェッショナルになる事は考えず、「ここならデカいし、名前はみんな知っているし、そこそこ給料はもらえるし、一生居られるでしょ。」と、人生で一番肝心な「何のプロになるか?」は全く考えずに安易に入社します。 入社後は部署を「俺はなんでも出来るぜ!」「いろんな部署を経験させるって事は、いつかは経営だな!」と調子に乗り、そのうち社歴も長くなると主任、係長、課長と役がつきます。 少し偉くなってくると、部門の仕事を突き詰める事もせず「細かい事は部下にやらせればいい!俺はマネージメント専門!」「専門的な事なんて俺には必要ないから、部下に調べさせればいい!」「どの部署でも管理できちゃうな、俺ってすごい!」と、更に調子に乗り、気付けば40~50代。 「あれ?俺って何かのプロ?」と気づいた時には、時すでに遅し。 会社の外に出れば市場価値ゼロの中途半端な中年になってしまうのです。 こうした無能上司に追い打ちをかける不幸な時代がやってきます。 ある日突然、落下傘のように、その分野一筋で頑張ってきた転職組が無能上司の上役になったりします。 会社としては中途半端な役職がついている無能上司は動かしづらいし、  こんな経緯を経て無能上司になった彼らが出来る事と言えば、 これしか残っていないのです。 残念ながら無能上司に同情する余地は全くありません。 「会社にぶら下がって生きる時代は終わる。」 こうした事が言われて何年経つでしょうか?昨日や今日に言い出された事ではありません。 その間、無能上司は何をしていたのでしょうか? 筆者がこれまでの会社でよく見かけた無能上司のオジサンを例にとると、 会社では、居酒屋では、 一方、こんな方にも会いました。と、時代に取り残されないように頑張っている方も居ました。 どちらが正しい姿なのかは明らかです。 これで記事は終わりとなります。 最後までお読みいただきありがとうございます。この記事は筆者自身の会社員経験等を基にしています。多少なりとも参考になれば嬉しい限りです。