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上白石萌音 女優 かみ ... NHKでは、大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』、『ガタの国から』などに出演するほか、ドキュメンタリー番組のナレーションも担当。『令和元年版 怪談牡丹燈籠Beauty&Fear』では、新三郎に焦がれ死にするお露を熱演。 これまでの出演番組. 彼女は小学生の頃、 3年間メキシコに住んでいた 経験があるんですね。 上白石萌音さんの お父さんがメキシコで日本人学校教師 をされており、その関係で上白石家族は海外生活を送られていたようです。 佐藤健と上白石萌音(たけもね)は留学やバイリンガルで? では、どうして?どうやって?この英語力を身につけたのか気になりますよね! 調べてみると、なんと、、、 50音から探す1998年生まれ、鹿児島県出身。2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディション審査員特別賞を受賞。映画、舞台、テレビで幅広く活躍。映画『舞妓はレディー』、『ちはやふる』シリーズ、アニメ『君の名は。』(ヒロイン三葉役)『スタートアップ・ガールズ』、舞台『組曲虐殺』、ドラマ『ホクサイと飯さえあれば』『陸王』など。NHKでは、大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』、『ガタの国から』などに出演するほか、ドキュメンタリー番組のナレーションも担当。『令和元年版 怪談牡丹燈籠Beauty&Fear』では、新三郎に焦がれ死にするお露を熱演。和役 ドラマデビューが『江~姫たちの戦国』だったんです。私が13歳のころですね。父が社会科の教師なので大河ドラマは必ず見てはいましたが、それに出演することの重みみたいなものはまだ理解できていなかったと思います。撮影も初めてですし、役についてもよくわかっていなかったので、祖母に着物の着方や所作などを少し教えてもらったり、あとは父を質問攻めにしていました(笑)。 江(上野樹里)と秀忠(向井理)の娘・和姫で後水尾天皇に嫁ぐという役でしたが、あの年齢で嫁ぐという感覚がわからなかったので「そういう時代なの?」って。父から時代背景や帝の中宮になることの意味や、それがいかにすごいことかということを、たくさん解説してもらったり。恵まれた環境でしたね。実は今でも時代物に出演する時は、必ず父に電話して「旗本って?」といった具合にいろいろ教えてもらうんです(笑)。頼もしい先生です。 まだ何も知らなかったことが、逆に良かったと思う部分もありました。お着物を着てかつらをつけて、お屋敷や庭のあるセットに立って「すごーい、時代劇だ」と思ったり、「上野樹里さんだ、テレビで見た人たちだ」って喜んだり(笑)。私はすごく緊張するタイプなんですが、そんなふうにある意味、自由でいられたような気がします。 そんな中でとても嬉しいことがありました。春日局を演じられた富田靖子さんと和姫が同時にクランクアップだったんです。スタジオで花束などをいただくセレモニーが終了した後、衣装部屋でご一緒した時に「息の長い女優さんになるんじゃないかと思ったわ」と言ってくださったんです。もしかしたら勇気づけるためだったのかとも思いますが、私のお芝居を見てそう言ってくださった。あの瞬間の嬉しさは忘れられません。オーディションに受かってこの役をいただいて、ただ嬉しくてやってみようと思っていた時に、さらにずっと先を見据えたお話をしてくださった。その時に初めて「ずっとお芝居ができたら幸せだな」と思いました。だから、いつかもっと成長して富田さんとご一緒できたらと願っています。片瀬未来役 女子高生とタイのアイドルがガタ(干潟)を目指して佐賀県内を駆けめぐるという物語だったのですが、ムツゴロウがしゃべるなど、めちゃくちゃシュールなドラマでしたね。2週間、ずっと佐賀に滞在しての撮影は宿泊先が嬉野温泉でしたから最高でした。干潟に入るシーンで、どんなに泥だらけになっても温泉が待っていましたから(笑)。 タイのスーパーアイドル・サムット役で出演されたバンクくん(ティティ・マハーヨーターラックの愛称)は、実際にタイでも人気アイドルの方。スタッフさんに、日本でいえばどなたのイメージか聞いたら「山崎賢人さん」って。「おお、まじか!」とテンションが上がりました(笑)。すごく気さくでピュアで面白い方で、お互い第一言語では通じないので英語でずっとお話をしていたのですが、そういう時間がとても楽しかったですね。バンクは日本の台本が製本されているのを見て「こんなきれいな本になるんだね。売り物かと思ったよ」と、びっくりしていました。タイではペラの紙のままなんだそうです。「お芝居難しいよね」とか、タイと日本の現場の違い、文化の話まで、カタコトでも国境を超えて通じ合えるものがたくさんありました。 ドラマでは全然言葉が通じないという設定でしたから、表情など言葉ではない次元でのやりとりがたくさんあったのですが、すごくお芝居が素敵で得るものがたくさんありました。バンクとは今でも連絡を取り合っていて、「いつ、タイに来るんだい?」と言われています。 一つだけ苦労したのは佐賀ことばです。私が鹿児島出身で佐賀とは微妙に似ているんです。その分、鹿児島に寄ってしまいがちで、アクセントなどに迷い「よかばい」が言えなくて大変でした。西郷清役 大河ドラマが『西郷どん』だと知った時から、ずっと「いいなぁ」「出たいなぁ」と思っていたんです。帰省するたびに地元で応援してくださっている方々からも「出らんのか?」と言われていましたから。でも、だんだん終盤に近づいてきて、あきらめかけた矢先にお声がけいただけたんです。「来たーっ」と純粋に嬉しかったですね。みなさまへの恩返しにもなるなって。 言葉で苦労しないところも良かったし(笑)、従道(錦戸亮)の妻・清役で地元の偉人である西郷さんの一家に入れたのですから、こんなに嬉しいことはありませんでした。西郷さん(鈴木亮平)の妹・琴役の桜庭ななみさん、吉二郎(渡部豪太)の妻・園役の柏木由紀さんも鹿児島出身で、柏木さんは私の中学の先輩でもあるんです。スタジオに入り、あの西郷家でみなさんと一緒に囲炉裏を囲んだ時には本当に感動しました。 実はちょっとしたミラクルがあって、私の父が温泉に入っている時に鈴木亮平さんと遭遇したことがあったんです。後半のタイトルバックの撮影で鹿児島を訪れていた時で、父も「体の大きい人が入ってきたな」と思ったら鈴木さんだったので驚いたとか。以前、私が映画でご一緒させていただいたこともあり、清としての出演も決まっていたので、勇気を振り絞ってご挨拶をしていろいろお話しすることができたとか。その後、母も一緒に3人で写真を撮ったそうで、それが急に私のところに送られてきたので、びっくりしました(笑)。ゲスト 『英雄たちの選択』って、ものすごくいい番組ですよね。出演が決まった時は嬉しくて一番に父に報告しました。もちろん、いつものように江戸城や大奥、幕府の実態についての前知識もしっかり教えてもらいました(笑)。 大奥取締役で最高権力者だった瀧山の日記が見つかったことで、当時やりとりされていた贈り物の話など、とても興味深かったです。高校を卒業してからこういう番組を見ると、あのころこんなふうに教えてもらえたら良かったのになと思うことがすごくありますね。この瀧山がどういう気持ちで人に物を贈り、それを記録していたんだろうということがわかる。人の心が見えてくることで、現代にも脈々といろいろなものが受け継がれているんだなと実感できます。まさか偉人に共感できるとは思ってもいませんでした。 織田信長も豊臣秀吉も、みんな私たちと同じ人間だと思えるし、そう思えることでお芝居にも還元できますよね。昔に生きた人たちでも現代と共通するものは必ずあって、むしろ人間の核みたいなものは変わらない。そこがすごく大切なんだって。番組を通して歴史資料をひも解き、感情や心情を知ることで、お芝居で表現するためのヒントをたくさんいただくことができました。お露役 最初に台本を読ませていただいた時に、死んだはずの人がカランコロンと下駄の音を響かせて訪ねて来る恐ろしさだけでなく、人間の欲の深さ、そして宿命的に繋がっている人の“性”というものにゾワッとくるものがありました。幽霊より生きている人間の怖さの方が勝っていて、絶えず心をざわざわさせながら読みました。怪談というよりは、仇討ちものであり人間の愛憎を描いたドラマで、それぞれの役を演じられるキャストの方々の声を脳内再生して「これは大変なものに出ることになってしまった」と、思わず武者震いしました(笑)。 源孝志監督とは初めてお会いしたのですが「ほわっとした役が多かったと思うけれど、今回はその中の強さ、凜とした煮えたぎる情熱のようなものを演じてほしい」とおっしゃられました。きつめのアイメークに派手な色味のお着物を着させていただき、「ぐつぐつと奥底で煮えていたものが、バン!と爆発した時のエネルギーのようなものが見たいです」とも。これまでの私とはまったく違うものを求められているという印象でした。もちろん不安はありましたが、それらを全部受け止めて、とことん寄り添ってくださったので、難しい役ではありましたが「撮った!」という確信のようなものを抱きながらできた気がします。 お露が新三郎様(中村七之助)に恋い焦がれて死ぬというのも、台本を読んでいる時は「焦がれ死に?」と思ったのですが(笑)、琵琶湖近辺の岸辺に作られたお座敷のセットに立った時、これは死ぬかも知れないと思えたんです。みんなで「ロミジュリ(ロミオとジュリエット)」と言っていたのですが、新三郎様が乗った小舟が近づいて来ながら、わーっと流されていくのを見た時には、本当に切なくて胸が引き裂かれる思いでした。七之助さんの熱演も相まって、自然に焦がれ死ぬことができました。 幽霊になってからのお露は新三郎様から見たら足もある普通の人間。それが護符を張られて恨みが増幅した瞬間にワッと豹変します。そこの幅を演じるうえで一番のスイッチとなったのは、やはり見た目ですね。カラーコンタクトをつけて牙を刺し、お化粧もふだんより白めで目元もギュッときつく描いた姿を鏡で見たら、たしかに「これ、誰?」って(笑)。人ではないなと思えました。監督の指示も「獣になって」というもの。1ミリでも躊躇があったら出来ないと思い、撮られていることも忘れるほど「シャーッ」と吠えて吠えて吠えまくりました(笑)。なんだか取り憑かれた感じになってしまい、ご飯が入らなくなった時期もあったんです。 すべての撮影を通して、私は七之助さんと(戸田)菜穂さんとのシーンが多かったので、お二人からたくさんのものを教えていただきました。監督から「やり過ぎだと思うくらい色気を出して」と言われていたのですが、これまでそこから逃げていたので(笑)、とうとう向き合わなければいけないと。お二人にどうやったら色気が出ますかと聞いてしまいました。菜穂さんの着物姿はお着物が喜んでいるだろうなと思うくらいの似合い方で色気もあり、所作一つ、歩き方一つとってもきれいなので、合間に教えていただいたり。七之助さんは小さいころから女形もやられていますから、女性が着物を着てかつらを被った時の大変さをよくご存じです。逆にどうしたら楽にいられるのか、またきれいに見えるのかということを熟知していらっしゃるので、対面した時には「ここは、こうしたらいいよ」とか。絡みのシーンでは「これは痛いよね、これならきつくない?」と言ったお気遣いがすごくて、本当に助けていただきました。ひたすら、付いていきますという感じでしたね。敬称略