タバコ 歴史 世界

Amazonで和田 光弘のタバコが語る世界史 (世界史リブレット)。アマゾンならポイント還元本が多数。和田 光弘作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。またタバコが語る世界史 (世界史リブレット)もアマゾン配送商品なら通常配送無料。 喫煙(きつえん)は、タバコの葉を乾燥・発酵などの工程を経て加工した嗜好品に火をつけて、くすぶるように燃焼させ、その(不可視な)燃焼ガスと、煙を吸引する行為である。

タバコの歴史や文化をご存知ですか?本記事ではタバコの歴史・文化に加え、日本と世界のタバコの銘柄・値段の違いまでをコラム形式でご紹介しています。タバコの歴史や日本と世界の銘柄の違いを知りたい方は、ぜひご覧下さい。 タバコの歴史(世界編) タバコの始まりはマヤ文明. 以上、世界のタバコの歴史でした。 次回は「日本におけるタバコの歴史」について書きます。 アメリカ原住民 コロンブス タバコ タバコ史 タバコ王 ニコチアナ・タバカム パイプ マヤ 嗅ぎタバコ 嗜好品 大航海時代 煙草 葉巻. 夜に居酒屋で飲み会があったとします。帰宅してジャケットを脱いでハンガーに架ける。翌朝、会社に行こうとしてそのジャケットを着る瞬間。「くさい!!」タバコのヤニの匂いがムンムンしてて、着るのがほんとうにイヤになってしまう。そんな時ぼくみたいにタバコを吸わない人間は、心からタバコとタバコを吸う人間の存在を呪うのです。しかし人間の歴史の中で、タバコの広がりやその文化としての定着具合を見ると、人に嗜好されるべくしてされている、特別な存在なのだということも分かります。  タバコの原産地は南米アンデス。南北アメリカのインディアンの人々は、かなり古い時代からタバコを嗜む習慣を持っていたようです。7世紀頃のマヤ文明の遺跡にタバコを吸う神のレリーフが見つかっていたり、また部族をまたいでタバコに関する神話や言い伝えが数多く残っています。その神話の中でタバコはぼくはタバコを吸わないのでよく分からないのですが、 友人曰く、Have a Break じゃないですけど、議論をいったん休めてタバコでも吸って冷静な頭になると、「さっきはああ言ったけど、あっちの会社だってこれくらいマージンがないと目標達成できないんだよなあ」「あの部長はすごく頑固だけど、ああやらないと威厳を保てないからしょうがなくやってるんだろうなあ」とか分かってきて、妥協点に向けた建設的な議論に向かっていけるのでしょう。 15世紀の記録によると「いくつかの枯れ草を、1枚のやはり枯れ草で巻いたもの」を吸うとあるとあり、いわゆる葉巻であったようです。また、動物の角に穴を開けたものに葉を詰めて吸っていたとあり、これはパイプですね。その他にも、粉末を鼻から吸い込む「嗅ぎタバコ」や石灰と葉を噛む「噛みタバコ」もあり、色々な方法でタバコを楽しんでいました。 インディアンにとってタバコは単なる嗜好品ではなく、神と対話する方法でした。正統派のインディアンは毎朝、上る朝日に向かってあぐらをかきパイプをふかせて大いなる神秘に感謝する儀式を行っていました。パイプからくゆらせる煙は、天上におわす神や精霊への捧げものであり、感謝の言葉であったのです。それは転じて、 PR1492年にサン・サルバドル島に到達したコロンブス。彼はこの地をインドだと思っていたので「豊富にあるはずの黄金」を求めて原住民を問いつめますが、そんなものは存在せずガッカリ肩を落としてしまいます。そんなコロンブスに原住民が献上したのが、「数枚の枯れた葉っぱ」。最初はそんなもの誰も見向きもしませんでしたが、ある船員が原住民のマネをして喫煙を始めます。見かねた仲間が原住民のマネなどよせ、と諭しますが、と答えたと言います。コロンブスが持ち帰ったタバコの種は、当初は万能薬としてヨーロッパに紹介されました。フランスの駐ポルトガル大使であったジャン・ニコは本国帰還の際にタバコの種を本国に持ち帰ります。ニコはタバコを使って、王妃カトリーヌ・ド・メディシスの頭痛を治すことに成功。「ニコチン」にその名を残します。17世紀の三十年戦争で、パイプを使った喫煙がヨーロッパ中に広がり需要が一気に拡大。この富はイギリスと植民地アメリカに確執をもたらし、やがて独立戦争に突入していきます。タバコがもたらす富がいかに大きかったかが分かりますね。 フランスで流行ったのは「嗅ぎタバコ」。粉末状にしたタバコの葉と香料を混ぜて棒状にしたものを携帯して、ひとつまみ掴んで鼻からスッと吸い込む、というもの。フランス革命が勃発すると、ワイルドにパイプをくゆらすブルジョワ勢力が貴族を駆逐。そういえば、カストロやゲバラも葉巻やパイプを吸ってる姿がカッコいいのですよね。日本にタバコが到達したのは戦国期。南蛮人が口から煙を吐き出す姿に、当時の人々は恐れおののき、と言ったと伝えられています。しかし織田信長の南蛮趣味もあり、キセルは戦国期の武将たちに愛用されすぐに広がります。江戸時代になると喫煙文化は庶民にも広がりました。喫煙をする道具にもこだわりが生まれ、大阪の「播磨屋」、江戸の「住吉屋」「村田屋」など高級キセルメーカーがしのぎを削ったり、茶道ならぬ「たばこ道」が生まれたり、タバコは江戸の重要な庶民文化の一翼となっていきました。 喫煙者はタバコが高いと文句を言いますが、日本は比較的タバコが安い国の1つです。ヨーロッパの国では1箱1000円などザラです。それでも日本のタバコは64.4%が税金で、これによって2兆円近くの財源があると言います。禁煙は今や世界的なトレンドになっているので、日本政府はタバコ税をより上げることで喫煙者数の抑制と財源の確保の2つを達成しようとしています。喫煙者数を抑制しようという試みは今に始まったことではなく、過去幾度とも為政者が取り組んでは成果が出ずに失敗した政策です。1604年にイングランド王に就任したジェームズ1世は就任早々、大規模な禁煙キャンペーンを展開。と、クソミソにこき下ろしています。ジェームズ1世は前任者の政策や風習を徹底的に排除しようとし、ヒトラーは健康オタクで自身も菜食主義だったし、バランスのよい食事の推進、癌の研究、健康診断の導入など、数々の健康政策を採用したことでも有名です。ナチスドイツ下ではタバコはこれに対してドイツのタバコ会社は「政府の禁煙施策は反科学的である」として逆に喫煙促進キャンペーンを展開したそうです。初期の頃ははかばかしい成果は上げられず、戦争末期にはある程度の成果は上げたものの、国民の間から喫煙を撲滅するには至りませんでした。 ぼく自身はタバコが大嫌いですが、喫煙の習慣はきっとなくならないのでしょう。別にタバコ自体はあっていいのですが、タバコを吸わない人の気持ちをもうちょっと考えてほしいです。JTのコマーシャルじゃないですけど、喫煙者と非喫煙者が共存できる社会になってほしいものです。とりあえず、飲食店の全面禁煙化はやってもらいたいです。 参考資料:「炭素文明論」佐藤健太郎 新潮社